2007年10月30日火曜日

環境ファンド 人気上昇

環境ファンド、好調のようです。とくにシニアに好評のようですね。現在の環境を考えると、シンパも集まって、安定した運用が期待できそうな気がします。

(読売新聞より引用)

 地球温暖化や水質汚染の防止対策をはじめ、優れた環境技術を持つ企業の株式などに投資する「環境ファンド」と呼ばれる投資信託商品が、相次いで販売されている。環境意識の高まりを背景に、主に50代の個人投資家に人気という。

 環境ファンドは、環境対策や法令順守などに熱心な企業に投資する「SRIファンド」の一つ。1990年代に欧米で広がり、日本では99年、日興アセットマネジメントが発売した「日興エコファンド」が先駆けという。

 国内で販売される環境ファンドは、2005年の8本から、06年は12本、今年は9月末までに15本が発売され、増加傾向にある。

 大和ファンド・コンサルティング(DFC)によると、ファンドの規模を示す指標として、投信に組み入れた株式の時価などで算定する純資産残高の合計額は、00年の約2000億円から、今年9月末には9897億円と1兆円近くに膨らんだ。

 投資家が「地球に優しい企業」を支持する姿勢を示せるうえ、環境関連産業は国際的に今後の成長が見込めるため、実利が期待できる点も魅力を集めているようだ。DFCの広瀬明徳ファンド調査部長は「最近は、温暖化対策などの取り組みが収益に直結する企業が投資の対象になっている」と分析する。

 例えば温暖化対策をテーマにした環境ファンドには、電気モーターを併用するハイブリッド自動車や、風力発電の開発など、二酸化炭素の排出を抑える技術を持つ国内外企業の株式などが組み込まれている。

 新光投信の「地球力」、大和投資信託の「環境くん」などは、対象企業の環境事業の実績や将来性を、米英の調査会社などが評価した銘柄に投資している。

 国際投信投資顧問の「グリーン・プラネット」は、スタッフに気候変動問題の専門家を抱える英国の資産運用会社「シュローダー」社に運用を委託している。

 一方、世界的な人口増加で飲料水や農業・工業用水の需要が急増し、新興国では工業化に伴う水質汚染も深刻だ。「水」をテーマにした環境ファンドでは、日興アセットマネジメントの「グローバルウォーターファンド」、三菱UFJ投信の「ブルーゴールド」は、水道整備や水質改善などの技術を持つ国内外企業の株式を組み込んだ。

 環境ファンドの購入層は、環境に関心が高く、収入も多い50代が中心という。ただ、他の投信商品と同様に、株価が下落すれば元本が目減りする危険を抱えている。投資対象は海外の環境関連企業が多いため、為替相場の変動で損が生じる場合もある。

 広瀬さんは「投資先の業種も、製造業などに偏っています。投資する際には、商品の特徴を十分に理解してほしい」と指摘する。