2007年9月5日水曜日

エコファンド続々登場 温暖化で成長期待

続々と、エコファンドが登場してきます。地球温暖化もそうですが、人類共通の敵と戦う企業を応援したくなるのは人情ともいうべきでしょうか。当然、投資家の自己正当化的な動機も、ちょっとあるかもしれませんね。エコファンドは、流行で終わらない、息の長いファンドになるかもしれませんね。

(SankeiWebより引用)

 地球温暖化への関心が高まるなか、国内外の環境関連企業の株式を組み入れた投資信託エコファンド)が相次いで登場している。企業が温暖化対策に乗り出すなど環境分野は成長性が見込まれる。投資先としてのイメージもよいことから個人投資家にも人気で、環境をテーマにした投信が今後も相次ぎそうだ。

 エコファンドは90年代後半に国内で初めて登場した。ただ、当初の主要投資先は環境に配慮した企業やCSR(企業の社会的責任)重視の企業で、「運用実績も期待ほどではなかった」(市場関係者)という。

 しかし、今年6月の主要国首脳会議(ハイリゲンダム・サミット)で地球温暖化がテーマになり、投資運用会社が環境関連の技術力を持った企業の成長性に着目。企業収益も好調なため、ファンドとしての魅力も高まっている。

 新光投信は7月に、地球温暖化防止関連株ファンド「地球力II」を設定した。バイオマス(生物由来の有機性資源)、太陽光、地熱といった新エネルギー開発企業や、水素燃料電池や天然ガスなどの代替エネルギーに技術力を持つ企業へ投資する。投資先には世界2位の太陽電池メーカー、Qセルズ(ドイツ)や自動車のディーゼル微粒子除去装置で世界2位のフォウレシア社(フランス)、風力タービンなどに強みを持つゼネラル・エレクトリック社(アメリカ)なども含まれる。

 ユービーエス・グローバル・アセット・マネジメントが8月31日に設定した「UBS地球温暖化対応関連株ファンド(クールアース)」も再生可能エネルギー技術に強い企業に投資する。国際投信投資顧問も「地球温暖化対策株式オープン(地球愛)」を8月31日に設定した。

 水処理技術や水道関連装置の開発を手掛ける国内外企業を主要投資対象とした投信も登場している。世界規模で水不足への懸念が高まっているためで、日興アセットマネジメントは6月に「グローバル ウォーター ファンド」を、三菱UFJ投信も7月に「グローバル・エコ・ウォーター・ファンド」をそれぞれ設定した。

 投信ではテーマを絞れば下落リスクが高くなるとされる。だが、環境問題は「食料、エネルギー問題と同様に普遍的なテーマ。中長期的な成長が望める」(日興コーディアル証券)との指摘がある。個人投資家の注目も高く、環境関連企業を応援する気持ちで購入する投資初心者も見込まれている。